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ビールをより美味しく飲むために~1~グラスのお手入れ

齋藤です。

今日のブログは何を書こうかなあ、と考えるのが朝の日課になっております。以前から質問がちょいちょい出るグラスのこと。今日はそんなことを書いてみようかと思います。



以前、お客さまから「ひららでビールを飲むときれいにエンジェルリングが出るけど、同じように飲んでもこれ出ない店がありますよね?なぜですか?」と聞かれたことがあります。

一つは、飲み手の方の飲み方が上手ってのと、泡持ちの良いビールをきれいに注いであるから、というのもあるのですが、グラスのお手入れも実はちょっと大事だったりします。



ひらら店舗では、グラスを洗うスポンジとそれ以外の食器や鍋などを洗うスポンジを完全に分けています。

これは、グラスにちょっとでも油を付着させるリスクを下げるため。ご家庭のスポンジでも経験があると思いますが、油ものを洗うと一気にスポンジが汚れますよね。これは洗剤で浮かせて拭い取った油分がスポンジに集められているから。いえ、それはそれで洗う対象がきれいになるので正しいのですが、そのスポンジを油のついてほしくないものと共用しないことが大事です。



ここでのポイント

油を避ける

一度スポンジに吸い取られた油はグラスをかえって汚すことになるかもしれません。



洗剤にも気をつけるとベターです。

ひらら店舗では、グラスを洗う洗剤は石油系ではなく天然素材のものを使っています。特に石油系界面活性剤を多く含む洗剤は要注意。ちょっとでもグラスに付着していると泡がサーッと消えていきますよ。

油汚れをスッキリ落とすには石油系界面活性剤がしっかり含まれたものを使うときれいになります。なので、それらを洗う時はそちらの洗剤を。ただし、ビールの泡にとっては界面活性剤は大敵なので、(元々油汚れの心配の少ない)グラスはそれらをあまり含まない洗剤が良いでしょう。

もちろん、しっかりとすすぐことが大事なのは言うまでもありませんね。



ここでのポイント

洗剤の成分に注意

界面活性剤は元来泡切れを良くするためのものなのでご注意を。



さらに洗ったグラスには水を貼っておいてあります。

これにはいくつかの理由があるのですが、調理スペースが独立していないので、調理中の油煙がグラスの中に付着することを防ぎたいのが一番の目的です。油煙が付着したグラスにビールを注ぐのは、もう、泡がどうって以前の問題ではありますが、ほんのちょっぴりの目に見えないレベルの油もできるだけ避けたい、というわけ。

また、ご家庭では、洗い終わった食器やグラスを布巾で拭いたりすると思いますが、これもグラスには良くない可能性があります。布巾から(目に見えないような細かい)細かな糸くずが付着するかもしれません。このようなごく小さな異物でも泡には刺激となり消えてしまいます。



ここでのポイント

見えない油や塵系の汚れにも注意

小さな刺激でもビールの泡は消えていきます。



最後に飲み手の皆さまのお口周りにもちょいとご注意を。

ザンギやポテトフライなどのいわゆる油モノはビールのベストフレンド!。美味しいですよね!。でも、これらを食べたあとのお口周りにもちょっとだけ気をつけてください。

唇にくっついてる油分がグラスに移るかもしれませんよ。

神経質になる必要はありませんが、でも、ザンギをほうばった後は、ナプキンなどで軽く口元を拭ってあげると、ビールの泡には優しいかもしれませんね。



今日はビールの泡のことについてちょっと書いてみました。このシリーズもちょいちょこネタがありそうなので、また続編を検討していきたいと思います。